チャットレディの給与形態は出来高制のところが多く、好きな時間に働けるという自由さがある反面、補償がなく収入も不安定という部分もあります。
しかし、最近ではさまざまな働き方が認められつつあり、チャットレディのお仕事でも社会保険を適用している会社が増えてきています。
ここではチャットレディの社会保険について詳しく解説し、社会保険に入ることでの変化についても触れています。チャットレディとして安心して働きたい、社会保険に入るべきか迷っている人などは参考にしてみてください。
社会保険と言えば企業に勤めている人や、フルタイムで働いている人が入るイメージです。出来高制が多いチャットレディを仕事としている人は、ほとんどの場合社会保険に入らず、報酬を全額受け取る代わりに、国民健康保険や国民年金などを支払っています。
しかし、最近はチャットレディでも一定の条件を満たせば社会保険に入れる会社が増えています。これは多種多様な働き方が認められつつあることと、女性の働き方に対しての理解が深まったことが背景にあります。
チャットレディをしているすべての人が社会保険に入れるわけではありませんが、「社会保険に入ってチャットレディとして働く」という選択もできる時代になっています。
チャットレディは一般的に「個人事業主」として扱われています。個人事業主とは字のごとく「個人で事業をしている人」をいい、企業と雇用関係を結ばずに何らかの仕事をしている人全般のことです。
個人事業主としてチャットレディをしている場合は、届け出をしていれば個人事業主向けの給付金を受けられたり、事業主として借り入れをしたりすることが可能です。
しかし、社会保険に入ることはできず、雇用保険も受けられないため、病気や怪我で仕事ができなくなったときや、仕事がなくなったときの補償が一切ありません。
対して正社員としてチャットレディをする場合は、運営会社に雇用される形になります。健康保険・厚生年金・雇用保険などに加入することもできるため、さまざまな安心を得られます。
ただし、社会保険に加入するには月の労働時間の規定がある場合や、正社員になることが必須なことが多く、誰でも社会保険に入れるわけではありません。
チャットレディが社会保険に入ることのメリット・デメリットを紹介しましょう。
メリットとしては次の4点が挙げられます。
・保険関連の自己負担額を減らせる
・傷病手当や失業保険などの補償を受けられる
・将来の年金額が増える
・社会的な信用を得やすくなる
これらのメリットは社会保険に入った直後から得られるもので、とくに保険関係の自己負担額を減らせることが大きいです。国民年金や国民健康保険だと全額自己負担になりますが、社会保険に入れば会社と折半になるので月々の支払を大きく減らせるのです。
デメリットは月々の手取りが減ってしまうことです。社会保険に入ると給与から保険料などが天引きされることになるため、手元に入ってくるお金自体は少なくなります。
しかし、それまで給与の中から自分で支払っていた部分が先に引かれるだけなので、あらかじめ計算しておけば大きなデメリットにはなりません。
次の4つのケースに当てはまる方には、社会保険に入ることをおすすめします。
社会保険に入ると各種保険料が会社と折半になるため、年金や健康保険などの自己負担額が減ります。扶養している家族も一緒に加入できるので、シングルマザーや扶養している家族がいる人は大幅に月々の支払いを抑えられます。
急な病気や事故は誰にでも起こるもので、その時に個人事業主としてチャットレディをしていると何の補償も受けられず、収入が完全に途絶えることになりかねません。
社会保険に加入していれば、傷病手当を受けることが可能になります。さらに失業した場合も失業保険を得られるようになり、”もしも”に備えられます。
社会保険では厚生年金に加入することになり、基礎年金(国民年金)だけを払っている時よりも年金の受給額が増えます。
若い世代では年金がもらえないなど、年金システムの破綻がささやかれている状態ではありますが、少しでも年金の受給額を増やしておきたい人は社会保険に入ったほうがいいでしょう。
たとえば今後育児休暇を取得して給付金を受けたい人は、「雇用保険」に入っていないと給付金の申請ができません。会社によっては雇用保険のみの加入も受け付けているため、各種給付金を申請する予定のある方は、社会保険加入の条件を満たしていない場合でも相談してみるといいでしょう。
安定性の高い運営会社で社会保険に入り、チャットレディとして働くことには多くのメリットがあります。
とくにチャットレディの収入が生活に欠かせない場合は、万が一のときも収入が途絶えないように社会保険に加入しておいた方が安心です。保険料の節約もできるので、扶養している家族がいる人も社会保険に入ることで多くの恩恵を受けられるでしょう。
社会保険に入れるかどうかは、運営会社によって規定が異なります。チャットレディとして働きながら社会保険に入ることを考えている場合は、ぜひ一度運営会社に相談するか、社会保険に入れる会社を探してみてください。